【実体験】心電図「Saddleback型ST上昇(右胸部)不完全右脚ブロック」が病名「Brugada症候群」になるまで

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健康診断の心電図で2018年〜2019年の2年連続、

・Saddleback型ST上昇(右胸部)不完全右脚ブロック

という結果が。「要経過観察」ということで年に一度の健康診断で様子をみていきましょう。と書いてあるのですが。2年連続となると不安になるので近所のクリニックで本当に経過観察で放っておいていいのか診てもらうことにしました。

クリニックでも心電図検査をおこないましたが、結果は同じで経過観察で大丈夫とのことでした。心配なら専門の循環器内科を紹介してもいいと言われたので紹介してもらうことにしたのですが。ここからが大変でした。

クリニックの受診から1週間後、循環器内科での診察で言われたことが、「Brugada症候群」の疑いがあるということでした。クリニックでは一言もそんなことを言われてなかったのでビックリです。正直、循環器内科でも経過観察でいいよと言われるのを期待してましたから。

「Brugada症候群」というのは、心電図で「Saddleback型」と「Coved型」のどちらかが出ると疑い病名。「Saddleback型」と「Coved型」の両方が出ると確定病名になる。とのことでした。「Brugada症候群」の場合、不整脈をおこす可能性があるので詳しく心電図検査した方がいいということになりました。

そのため、翌日に心臓の働きを調べる超音波検査をうけ、それから24時間心電図を記録するホルター心電図検査をうけました。痛くはないからいいんですけど、24時間の間の行動を記録としてメモしないといけないのが嫌でした。特に排泄の記録。

それからお医者さんの都合で結果を教えてもらえる次の診察予約が約1ヵ月後。そこで出た結果は、

・心臓の超音波検査:問題なし

・ホルター心電図検査:問題なし(Saddleback型は出ている)

というものでした。ところがこれで無事、経過観察というわけではなく。今度は1泊2日の検査入院を勧められました。

その内容は「Coved型」を誘発するお薬を投与しながら心電図検査をおこない、「Coved型」が出るか出ないかを調べるというものでした。あれよあれよとこの検査も受けることになりましたが。

それから2週間後、「ピルシカイニド負荷試験」というものを入院して検査しました。

点滴でピルシカイニドという薬剤を入れながら心電図検査をするのですが。まず点滴の針の注射がとても痛い。

しかも、負荷試験により致死的不整脈(心室細動)を誘発する可能性があり、その際には電気的除細動や薬物投与を行うことがあるなんて同意書に書いてある。いや、事前に言っといてくれよ。心電図検査するだけで安全じゃなかったんかい。検査当日に言われても、もう入院してるし腕に点滴の針入ってるし。

ピルシカイニド負荷試験の結果、「Coved型」が出たということで正式に「Brugada症候群」という病名が確定。

するとさらに「Brugada症候群」の人の中には不整脈を起こしやすい人がいるから追加で検査した方がいいということに。別日も嫌だったので、入院を1泊2日から2泊3日に延長して、検査することにしました。

股関節辺りの静脈からカテーテル?を心臓まで入れて、電気刺激を与え不整脈を誘発する試験でした。

その結果、不整脈は起こらないということでした。その時間で不整脈が起きなければ「Brugada症候群」でも特に問題はないので経過観察で大丈夫ということになりました。

健康診断からまさかまさかの検査祭りでした。というか不整脈が起きたら死ぬ可能性もあったので、お医者さんは簡単に勧めるんですがかなり怖い入院検査でした。

ちなみにもしも入院検査で不整脈が起きていた場合、大きな病院に紹介されて心臓に機械を埋め込むかどうかを検討することになっていました。ここまでいかなくて本当によかったです。

結果として「Brugada症候群」という病名がつきましたが、経過観察という検査した意味があったのかなかったのかよくわからない結果になりました。結果だけをみると、健康診断の結果通り経過観察で放っておけばよかったということになりました。

追伸 動物実験のような検査を受けましたが、人間の医療はやりすぎなんじゃないですかね。病気じゃなくて検査で死んだら本末転倒ですよ。

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