「はじめてのサックスは、中古で買ったほうがいい」
という意見があります。
でも、中古のサックス選びって、初心者にはむずかしくないですか?
もくじ
おまけの『4コマ漫画』
なぜ、初心者がはじめて買うサックスに中古がおすすめなのか
そもそも、なぜ、はじめてのサックスに中古を選ぶのがいいのか。
よく聞くのは、
・初心者はサックスの扱いに慣れていないため、よくキズをつけるから
・他の人がたくさん吹いたサックスのほうがいい音が鳴るから
・新品で買うよりも割安だから
こんなところです。
それじゃあ、
「中古のテナーサックスを買おう」
となるでしょう。
わたしもそうでした。
中古サックスの数が多すぎる。。。
しかし、中古のテナーサックス市場を調べてみてビックリしました。
とてもたくさんの種類のテナーサックスが売っているんですね。
インターネット上でも、町の楽器屋さんでも、本当にたくさんの種類が販売されています。
いまなら、フリマサイトでも売ってますしね。
たくさん種類があったほうが自分の好きなテナーサックスを選べてよさそう、と思うかもしれませんが。
テナーサックス初心者・楽器未経験者には、たくさん種類があっても、自分にあったテナーサックスを選ぶことができないんです。
なんせ経験がありませんから。
むしろ、選択肢が少ないほうが決めやすいくらいです。
中古テナーサックス選びのポイント!
むずかしいとはいえ、いざ、自分で選びたいという時もありますよね。
その場合、中古テナーサックス選びのポイントを比較しながら選ぶことになるのですが。
中古テナーサックス選びのポイントが、
・値段
・見た目(色、キズ、装飾)
・音
・メーカー
・どこで作られたか
・いつ作られたか
と、なんとも多いんです。
これは初心者にはハードルが高いですよね。
いちばんカンタンなのは、
①いくらまで払えるか「値段」を決めて
②見た目とメーカーで好きなモノを選ぶ
ことなんですが。
まずは、それぞれのポイントをカンタンにみていきましょう。
ポイント1. 値段
自分のおサイフと相談して、何円まで払えるか決めてしまえばいいだけなのでカンタンです。
その値段までの中古テナーサックスを探せばいいだけですから。
ポイント2. 見た目
これは完全に好き嫌いの問題ですね。
サックスにはゴールドやシルバーといったサックス本体の色があるので、好みの色を探すといいでしょう。
キズは、どこまで自分が見た目を許せるか。
最低でも、演奏に問題ないかは必ず確認しましょう。
たまにジャンク品として、壊れたサックスが安く売っていることもありますので。
装飾も好みですね。
サックスの値段の違いには、装飾の手間も含まれているので、装飾の彫りが少ないモノは安めになっています。
ポイント3. 音
親切な楽器屋さんであれば、お願いすれば店員さんが選んだサックスを吹いて音を聴かせてくれます。
ですが、初心者は聴いても音の違いがわからないんですよね。
どうしても高価なサックスのほうがいい音に聴こえてしまうという不思議。
ポイント4. メーカー
これは大切。
もしも、好きなメーカーがあれば、そのメーカーで探しましょう。
好きなメーカーがなければ、メーカーを気にする必要がないので選ぶのがラクになります。
ポイント5. どこで作られたか
高価な中古テナーサックスを選ぶときしか関係ありませんが。
どこの国で作られたかというのがお値段に影響してきます。
ポイント6. いつ作られたか
どこで作られたかと同じで、作られた年代によって、サックスの材料の質がお値段に影響します。
初心者にもわかる中古テナーサックス選びのポイント!
ポイントはたくさんありますが、初心者でもわかるポイントは、
・値段
・見た目
・メーカー
くらいです。
音や、いつ、どこで作られたかは初心者には違いがわからないのでムシしましょう。
値段、見た目、メーカーの3つにポイントをしぼれば、カンタンに選べると思いますよね。
しかし、そこまでしぼってもなかなかの数が出てきます。
そして、いちばんの問題は、たとえ2本までしぼりこめたとしても、最後の1本を決める決め手が初心者にはないということ。
正直、初心者からすると、どれも大差ないんですよね。
初心者が中古サックスを選ぶ決め手
正直、初心者の決め手は、
「直感」
くらいしかありません。
初心者が1人でモンモンと悩んでも、なかなか決められないものです。
情報や種類が多すぎるんですよね。
よく、
「中古サックスを買うときは経験者に相談を」
なんて聞きます。
しかし、身近に相談できるテナーサックス経験者なんていないですよね。
そもそも、そんな相手がいたらサックス選びで悩んでいません。
初心者だって新品を買ってもいい!
中古のテナーサックスの数はほんとうにたくさんあります。
選べるようになると楽しいでしょうが、初心者が選ぶのは本当にむずかしい。
選択肢を減らすタメというのも変ですが、中古にこだわりがなければ、新品を見てみるのもおすすめします。
新品のほうが数が少ないので、値段とメーカーが決まれば1本にしぼられますから。
まとめ)サックス選びより、サックス演奏を楽しもう!
テナーサックス未経験だと、サックス選びから挫折することもありますよね?
中古のサックス選びはむずかしいです。
サックス選びで挫折して、テナーサックスを楽しむ機会を失うのはもったいない。
新品のいちばん安い入門モデルでも、テナーサックスの楽しさは変わりません。
どうか、まずは自分にあったサックスの選び方が見つかりますように。
この記事が、少しでも参考になればうれしいです。
【追伸】
新品のサックスを自分と一緒に育てていくのもいいものですよ。
それに、楽器屋さんでサックス講師の方が、吹き比べして音を聴かせてくださったときのハナシですが。
ヤマハのいちばん安い新品(YTS-380)も、セルマーの50万円もする中古も、どちらもいい音だとおっしゃってました。
どっちを買っても問題ないと。
だったら安いほうがいいと思いませんか?
あとは、どこまで見た目にこだわるかだけです。